SoftBank (9984） - 資金不足とOpenAIブームのピーク

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主なポイント:-

• ソフトバンクグループの株価はOpenAIへの楽観論に支えられていると考えます。

• しかし、ChatGPTなどのサービス利用は既にピークに達したと見ます。

• ソフトバンクグループは新規投資に多額の資金調達が必要となるでしょう。このリスクは同社にとって深刻化する課題です。

• これらのリスクを踏まえ、格付を「AAA」から「B」に引き下げます。

詳細

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ソフトバンクグループの純資産価値は、第2四半期に、ARMの株価下落により155億米ドル減少したと推定される。

10月・11月にARMは回復した。ソフトバンクグループの純資産価値は6月以降、約50億米ドル減少したと推定する。

最近、OpenAIを巡る大型取引が相次いでいる。これは「ピーク時の過剰な期待」を示していると思う。

• 利用動向からはChatGPTの伸びが鈍化していると考えられる。

• ChatGPTアプリのダウンロード数が減少している。

• アプリの日次ユーザー数は横ばいである。

• SimilarWebによると、OpenAIのトラフィックシェアは低下している一方、競合他社は成長している。

• コーディングエージェントサービスは、結果が「ずさん」であるため減少している。

• 企業における生成AIの利用も6月以降減少している。

OpenAIの新ブラウザ「Atlas」には重大なリスクがあると思う。

• セキュリティ上の問題は大きい。

• プロンプトインジェクションは容易に解決できない。

• これにより企業ユーザーのリスクが増大する。

ソフトバンクグループはOpenAIなどへの大規模投資を計画している。

• 2025年12月までに、ソフトバンクグループは280億米ドルの資金調達が必要と推定される。

• 2029年までに総投資額は1,130億米ドルに達する可能性がある。

• 現在の資金調達能力は580億米ドルに過ぎないと推定される。

• ソフトバンクグループは、ARMやソフトバンクの株式を売却するか、さらに、または、あるいは、ビジョンファンドに依存する必要があるだろう。

債務コストが上昇している。

• 最近のソフトバンクグループの社債は8％を超える金利で発行された。

• これは債務市場がより高いリスクを評価していることを示している。

ソフトバンクグループの株価は現在、第1四半期に報告された純資産価値に対して1％のディスカウントで推移している。

• しかし、私のビジョン・ファンドとOpenAIの利益に関する見積もりを加味すると、株価は17％の割安水準にある。

• OpenAIの価値はいくらか？ソフトバンクの純資産価値（NAV）にリスクと資産構成を考慮した30％の割引率を適用すると、現在のソフトバンクグループ株価は、OpenAIを8000億ドルと評価していると推計される。これはOpenAI株主による最近の売却価格（評価額5000億ドル）と比較される。おそらくOpenAIは8000億ドルの価値があるのだろう、判断はあなた次第だ。 

• 企業リスクが高まっているため、格付を「AAA」から「B」に下方修正する。

David.

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